「デグーを飼うのにエアコンは必要?」デグーの適温は〇℃!

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暑い日が続き、エアコンの中でばかり過ごしています。

飼い主は快適ですが、エアコンの使用についてデグーはどう感じているでしょうか。

すや美
すや美

「デグーの飼育にクーラーは必要?」
「デグーの適温っていったい何℃だろう?」

デグーを約7年間飼育してきた視点でお話をします。

今後のデグー飼育の参考にしていただけたら幸いです。

野生のデグーが生きる環境

上記のデグー飼育本では、このような記載がありました。

「アンデス山脈」というイメージから、時として非常に高い場所に暮らすと思われることがありますが、実際には標高1,200mほどで、日本では草津温泉(群馬県)が同じくらいの標高にあります。

デグー完全飼育 p012

デグーは「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれ、それを聞くと標高の高い極寒の地域に生息していると思われます。

草津温泉と同じくらいの標高と表現されると、イメージも湧きやすく親近感も覚えますね。

デグーが生息するのは、草木や低木、茂み、草の生えていない地面、岩場に覆われた半乾燥地帯で、夏は暑く乾燥し、冬は寒くて雨が多い場所です。気温は冬には0℃、夏には40℃になることもあります。

デグー完全飼育 p012

デグーの生きる野生環境から察するに、日本の夏は多湿に感じ、冬は逆に乾燥しすぎになります。

上記の引用では、空調設備がなくても飼育できるようにも感じとれます。

ただ、次の引用をご覧ください。

野生化での暮らしは厳しく、その多くが2年目を迎えられないという研究があります。

デグー完全飼育 p012

巣穴は天敵から逃れるために逃げ込み、厳しい気候から避難するための大切な場所でもあります。

デグー完全飼育 p013

ペットとして飼育される病気やケガのないデグーの寿命が約7~10年だとすると、野生のデグーの寿命は大変短いものです。

それだけ野生下では外敵に襲われる機会が多く、野生のデグーが生きる環境は大変厳しいものであると想像できます。

過去の研究から、デグーにとって「日本の冬の0℃、日本の夏の40℃」は致命傷になりかねないことがわかります。

ぺットのデグーの適温を考える

デグーの適温については、飼育本や飼育している人によって意見がわかれます。

それぞれの意見を簡単にまとめてしまうと、20℃~30℃の間が適温と表現できます。

実際のところデグーはどう感じているのでしょうか。

うちの子デグーの様子を観察していると、おおよその適温が見えてきます。

20℃以下

少し前のうちの子の写真です。

1月頃、エアコンの暖房をつけていても室温が18℃になることがありました。

デグーの毛がウニのようにツンツンし始めて、モフっとした様子が増します。

眠そうな上に、少し寒い様子が窺い知れます。

20℃以下の室温になってくると、低体温症となり死に至るリスクが高くなります。

個人的には、夏の熱中症リスクよりも冬の低体温症リスクの方が高いと考えています。

何故なら、人間が20℃以下でも比較的快適に過ごせてしまうからです。

暑くなると人間の熱中症リスクが高まり、メディアでも「エアコンをつけてください」と強調されるため、デグーの熱中症が自然と防げていると思われます。

20℃~23℃

室内エアコンの設定温度は27℃。

冷房をつけることで20℃前半になることがあります。

20℃~24℃の付近では、うちの子デグーには少し寒いようで、ハンモックの中で過ごす時間が増えます。

現状、ハンモックの下に、うさ暖等のペットヒーターをつけていません。

つけると、ハンモックの中が熱くなりすぎて、快適な空間がなくなるからです。

24℃~27℃

室内エアコンの設定は27℃。

外気温が30℃~33℃ぐらいになると室温は25℃付近になります。

最近はこの温度が多いですが、25℃付近だとハンモックの上で過ごす時間が増えます。

個人的にうちの子デグーの適温は、25℃~27℃であると考えています。

28℃以上

5月~6月の初夏、エアコンをつけずに過ごしていたところ室温が28℃になりました。

飼い主としては「少し暑いかな」と感じる程度ですが、28℃以上になってくると、うちの子デグーは布には近づかなくなり回し車や床で過ごす時間が増えます。

身体をぺったんこにすることで、体熱を逃がしています。

ハムスターがスライムみたいに溶けている姿もよく見かけますね。

また、陶器製の入れ物や砂浴びの瓶が冷たいようで、寄り添っている姿もよく見かけるようになります。

うちの子デグーの適温は?

前述したとおり、うちの子デグーの適温は25℃~27℃であると考えられます。

ここで注意したいのが、うちの子(5歳半健康体)の適温であることです。

人間と同じで、赤ちゃんデグーや高齢のデグーや体調が悪いデグーは、体温調整機能が低下しているため、25℃~27℃が適温にならない場合があります。

デグーの様子を観察して、その個体に応じた快適な室温にしてあげてください。

 

温度管理に必要なアイテムとは?

エアコン(クーラー)は?

デグーが快適な室温を保つためには、エアコンは必須と言えるアイテムです。

室温を上げたり下げることができれば、エアコンに限りませんが、「温度を下げる」ことができるアイテムはほぼエアコンに限られます。

扇風機(サーキュレーター)は?

人間は扇風機で涼をとることができますが、デグーは汗をかかないため、風で涼を取ることができません。

扇風機やサーキュレーターは、エアコンの補助的な役割でなら使用できます。

室内の空気循環をよくする用途で使用し、デグーへ直撃することがないように注意してください。

ペット用ひんやりグッズは?

大理石プレートや接触冷感のグッズは、デグーの体感温度を下げる効果があるため効果的に利用したいです。

うちの子は、砂浴び瓶や陶器で涼を取る姿が見られたため大理石プレートに興味がありますが、飼育スペースに設置することは難しそうです。

ケージ内に冷たい場所と温かい場所を用意し、デグー自身で好きな場所で過ごせるようにできると望ましいです。

保冷剤は?

冷凍したペットボトルや保冷材は、真夏にデグーを外出させなくてはいけないときにキャリー内で使用します。

結露するため、日常での使用は好ましくありません。

水滴がデグーの体につかないように気を配る必要があるからです。

あくまで保冷材は非常に使用するということ準備しておきましょう。

 

デグーを飼うのにエアコンは必要?

室温を一定に保てる特殊な装置がない限り、デグーを飼うのにエアコンは必要です。

ペットとして飼われて、室内にいるのに野生下と同じ過酷な環境を強いるのは飼い主としての責任が全うできていません。

知識不足でデグーにつらい思いをさせないよう、日々勉強です。

こちらの記事で、それぞれのデグーたちが快適に過ごせる一助になればと思います。

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